はじめに
夜勤は「疲労した状態で重大な判断をする仕事」です。
撮影条件の選択
造影前の確認
オーダー内容の把握
申し送りの理解
どれも小さなミスが事故につながります。
今回は、放射線技師として夜勤を経験する中で
判断力が落ちやすい瞬間を整理します。
① 3時〜4時の“魔の時間帯”
最も危険なのはこの時間帯です。
・眠気のピーク
・集中力低下
・思考が遅くなる
確認を「まあ大丈夫だろう」と流しやすい。
この時間は
いつも以上に“声出し確認”を意識するだけで事故率は下がります。
② 急患が重なった直後
救急搬送が連続したあと。
脳は疲労しているのに、
「まだやれる」と錯覚します。
・撮影部位の思い込み
・造影指示の読み飛ばし
・左右確認の甘さ
忙しい後ほど、
一度立ち止まる習慣が必要です。
③ 仮眠後すぐ
仮眠は大事です。
しかし、起きた直後は思考が鈍ります。
いわゆる「睡眠慣性」。
起床後すぐに急患対応をすると
判断ミスが起こりやすい。
可能なら
起床後5分は水を飲み、深呼吸してから動く。
④ 申し送り直後
情報量が多いと、
一部が抜け落ちます。
・造影歴
・アレルギー
・検査目的
「聞いたつもり」になるのが危険。
メモを取るだけで
抜けは減ります。
⑤ 夜勤終盤(朝6時前後)
「もうすぐ終わる」という安心感。
これが一番怖い。
・確認を省略
・流れ作業化
最後まで
いつも通りの手順を守ること。
なぜ起きるのか
夜勤では
・睡眠不足
・注意力低下
・ワーキングメモリの減少
が起こるとされています。
根性の問題ではありません。
構造の問題です。
夜勤を安全に回すために
対策はシンプルです。
・チェックリスト化
・声出し確認
・仮眠後のクールダウン
・申し送りのメモ習慣
「判断力が落ちる前提」で動く。
これが一番の防御になります。
まとめ
夜勤は経験で乗り切るものではありません。
疲労下で働く前提で
仕組みを作ること。
それが自分を守る方法です。
夜勤は経験ではなく、準備で守る仕事だと思っています。
迷いを減らすための判断テンプレは、こちらにまとめています。


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