はじめに(結論を最初に)
病院で
「今日はCTを撮ります」
「次はMRI検査です」
と言われても、何がどう違うのか分からず不安になりますよね。
結論から言うと、
CTとMRIは目的も仕組みも違う検査で、
それぞれ「得意な分野」がはっきり分かれています。
この記事では、
医療従事者の立場から、患者さん向けにやさしく
CTとMRIの違いを比較しながら解説します。
CT検査とは?
CT(Computed Tomography)は、
X線(レントゲン)を使って体の中を輪切り画像で確認する検査です。
CT検査の特徴
- 検査時間が短い(数分)
- 骨・肺・出血の確認が得意
- 救急や緊急検査でよく使われる
ドーナツ型の機械の中を通過するだけで、
短時間で全身の情報を得られるのが大きな特徴です。
MRI検査とは?
MRI(Magnetic Resonance Imaging)は、
強い磁石と電波を使って体の中を詳しく見る検査です。
MRI検査の特徴
- 放射線(被ばく)を使わない
- 脳・神経・筋肉・靱帯など軟らかい組織が得意
- 検査時間は長め(20〜40分)
トンネル状の装置の中で、
動かずにじっとしている必要があります。
CT検査とMRI検査の5つの違い(比較表つき)
| 比較項目 | CT | MRI |
|---|---|---|
| 使用するもの | X線 | 磁石と電波 |
| 被ばく | あり | なし |
| 検査時間 | 短い | 長い |
| 得意な部位 | 骨・肺・出血 | 脳・神経・筋肉 |
| 検査中の音 | 静か | 大きい |
それぞれが得意な検査の例
CTが得意なケース
- 肺炎・肺がんなど肺の検査
- 骨折や頭部外傷
- 体内出血の早期発見
MRIが得意なケース
- 脳梗塞や脳腫瘍の評価
- 椎間板ヘルニア
- 関節・靱帯・筋肉の状態確認
👉 どちらが良い・悪いではなく、目的で選ばれます
被ばくは大丈夫?
CT検査ではX線を使用するため、被ばくはあります。
ただし現在の医療用CTは、
必要最小限の線量で撮影されるよう設計されています。
多くの場合、
検査によって得られるメリットがリスクを上回ると判断されて行われます。
MRI検査は放射線を使用しないため、
被ばくの心配はありません。
検査は痛い?
👉 どちらの検査も痛みはありません。
- 造影検査で注射が必要な場合も
通常の採血と同程度です。 - 体を切ったりすることはありません。
検査中の体感(音・息止め・狭さ)
CT検査
- 音はほぼ気にならない
- 数秒の息止めを求められることあり
- 圧迫感は少ない
MRI検査
- 検査音が大きい(工事音のよう)
- 長時間じっとしている必要あり
- 狭く感じることがある
※耳栓やヘッドホンを使用します。
よくある質問(FAQ)
Q. CT検査は妊娠中でも受けられますか?
A. 原則として妊娠中は慎重に判断されます。
緊急性がある場合のみ、医師が必要性を考慮して実施します。
Q. MRI検査で金属があるとどうなりますか?
A. 強い磁石を使うため、
金属は危険を伴う場合があります。
体内金属がある場合は、必ず事前に申告してください。
Q. 閉所恐怖症でもMRIは受けられますか?
A. 事前に伝えれば、
声かけを多くする、休憩を入れるなど
配慮してもらえることが多いです。
検査前に知っておくと安心なポイント
- 不安や体調は遠慮なく伝える
- 動かないことが一番大切
- 金属類は必ず外す(特にMRI)
- 分からないことは質問してOK
まとめ
CTとMRIは、
目的に応じて使い分けられる大切な検査です。
正しく知ることで、
検査への不安は大きく減ります。
※注意書き
本記事は一般的な情報提供を目的としています。
実際の検査内容については、医師・医療スタッフの説明を優先してください。

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